しんちゃんの碁 ~ 高校の囲碁部と、当時の成果
私は前回書きましたように、N先輩から声を掛けられて、
進学校と言われるX高校にギリギリ受かりましたが、
周りは頭の良い人ばかりでびっくりしました。
中学の担任が、「あんたにはX高校は無理だ」と言われたのは一理ありました。
高校では囲碁部に入りましたが、N先輩は新聞部と囲碁部を掛け持ちしていて、
3年生の先輩も新聞部を掛け持ちしており、週1回ある囲碁部の活動に姿を現すことは
殆どありませんでした。
顧問の先生が居たので、4子くらい置いてもらって打つというだけで、
N先輩と切磋琢磨をする訳でもない、妙な囲碁部の生活でした。
N先輩とは実力は殆ど同じでした。
N先輩が「お前と組めば全国大会に行けるから、X高校に来い!」と言っていた理由は、
県大会の団体戦は、3人1組で打つことになるのですが、
他校ではそもそも囲碁部自体がないこと、あったとしても3人揃えることが出来ない
状態にあったことにありました。
N先輩の読みは当たり、私が1年生の時と2年生の時に、
団体戦で全国大会に出場することが出来ました。
残念だったのは、1年生の時の全国大会で、確かベスト8をかけた一戦で、
強豪の麻布高校と対戦したのですが、私が序盤で相手を潰して、
相手の副将の方が、「あっ!!!」とものすごく大きな声を出して頭を抱えるくらい
勝勢になったのですが、私の悪い癖でゆでガエルのように楽観してしまい、
痛恨の逆転負けを喫したことです。
私が2年生の時に、秋に関東地区限定の団体戦が創設された時は、かなり頑張りました。
私は子供の頃から、「頭脳では負けていても、囲碁では負けたくない」
という変な考え方をしており、相手が超進学校だったりすると、
ものすごく闘志が湧きました。
結果は確か、開成に負けたものの、準優勝を飾ることが出来たのは、
自信にもなりましたし、良い思い出でもあります。