しんちゃんの碁 ~ 大学進学
私は受験勉強を始めたのが、高校3年生の夏でした。
家庭は超貧乏だったので、国立大学でしかも現役が絶対条件でした。
ある時にふと本屋さんに寄ったら、いわゆる「赤本」が置いてありました。
まず、ダメもとで東大の問題を見たのですが、出題している意味すら理解できずに却下。
次に京大を見たのですが、時間を掛ければ出来るかもしれないけど、
今の時点では無理ということで、これも却下。
本当は病弱の母を見て育った私は医者になりたかったのですが、
毎日2時間程度しか勉強していなかったので、頭脳が追いつくはずもありませんでした。
で、次に考えたのが薬学部でしたが、人生のプランは全くなしで、
良い大学に入れば大きな会社に入ることが出来て、将来安泰するかもしれない、
くらいにしか考えていませんでした。
今から考えれば全くもって間抜けな話で、高校の進路指導を活用すべきでした。
私の偏差値はそこそこはあったのですが、何にしても中途半端な感じは否めませんでした。
当時、大学はA日程、B日程、C日程と別れており、
「旧帝国大学のどこかに入る!」とまでは決めました。
赤本を見る限り、B日程のX大学は(Xに意味はありません)受かる直感はあったので、
あとはダメもとで「遠い親戚が居る」ことと、「頑張れば届くかもしれない」と
考えたY大学(Yに意味はありません)を受けることにしました。
結果はなんと両方合格。
私にしては出来すぎでしたが、親戚もいることもあり、Y大学に入学することにしました。